数次相続において一切対応されなかった分割協議が弁護士の介入により現存する遺産のうち約225万円を取得する内容で協議が成立した事例

依頼者の被相続人との関係	次男の妻
相続人	妻長男
争点	数次相続
担当事務所	東京法律事務所

結果

【依頼前・初回請求】125万円
【依頼後・終了時】225万円

事案の概要

被相続人が平成20年に亡くなっているところ、当該相続における法定相続人である、被相続人の妻、長男、次男の間で遺産分割協議がなされることはなく、平成30年に次男が死亡した。
その結果、被相続人の遺産分割協議について、次男の相続人である次男の妻が参加する必要があることとなった。
そして、依頼者から、長男に対して遺産の分割協議をするようにもとめたところ、「遺産はない」と言われ一切対応してもらえない状況であった。

弁護士の対応

相続財産を調査したところ、依頼時点で、被相続人名義の定期預金400万円、株100万円ほどが存在することが発覚し、さらに、相続発生時には、4000万円ほどの定期預金が存在していたことが発覚した（この預金自体は、相続発生直後に解約されていた）。
しかし、依頼者の話では、次男は生前、被相続人の遺産について遺産分割はしておらず、一銭も受け取っていないとのことであった。

そこで、弁護士から、長男に対して、現存する遺産だけでなく、相続発生時に存在した4000万円の預金も未分割のはずなので、これも含めて遺産分割協議をする必要があることを伝える。

しかし、長男は、4000万円の定期預金のみは当時、法定相続人で分割したので、次男も既に受け取っているとだけ主張し、一切話をしようとしなかった。

解決結果

4000万円の預金については、証拠がほとんどないために、これ以上の追求は困難であると判断し、現存する遺産のうち依頼者が225万円を取得する内容であれば協議に応じると提案し、相手方がそれを受け入れる形で終了。

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相続財産	４万円以上の貸金債務（消極財産）カードローンプラスの財産はなく、被相続人居住マンションの管理費未払いの負債が判明。その他は不明。プラス財産なしわずかな現金不動産不動産、預金等不動産（土地建物複数）不動産（土地複数）不動産（自宅）不動産及び数百万円程度の金融資産不動産多数不動産賃借権不動産賃料等不明住宅住宅ローン（後に判明）保険保険金保険金40万円借入金借金が少なくとも120万円以上債務債務（固定資産税）債務（国税滞納）債務（未払賃料）債務1000万円以上出資金国債土地土地：約2000万円墓地多重債務多額の債務家具家屋：約1000万円居宅の土地建物年金等建物当初不明投資信託投資信託等数十万円の預貯金有価証券株株式株式200万円株式等横領消極財産現金現金等生命保険生命保険（返戻金）生命保険金および入院給付金相続債務相続債務について債務者からの請求あり相続債権（住宅ローン）相続放棄自動車自営業の工場の土地建物自宅不動産自宅土地・建物被相続人の空き家があり、他の相続財産については特段判明していなかった証券負債負債2000万円超負債のみ賃貸マンション賃貸物件の賃借権車車両金融資産及び不動産金融資産等預貯金預貯金1900万円程度預貯金200万円預貯金等預貯金約１５００万円預金預金600万預金等
依頼者の被相続人との関係	代襲相続人依頼者は、被相続人の兄弟兄弟兄弟姉妹兄弟姉妹（代襲者含む）前夫との子叔父夫妹妻姉姉弟娘子子（次女）子ら子供孫孫（代襲相続）息子旧知の友人曾祖父次女次男次男の妻母（90代）母と子甥異母弟祖母祖母と孫義母義理の母被相続人の子被相続人の息子被相続人の次男の妻被相続人の甥被相続人らの孫被相続人両名の子の代襲者親子遠縁配偶者長女長男長男（息子）養子
相続人	2名 3名ご依頼者様の兄弟姉妹ご依頼者様及び相手方（被相続人の娘、ご依頼者様の叔母）なし三男不明二男（CL）他の相続人は、被相続人の父他の相続人数名代襲相続人代襲相続人の父伯母依頼者依頼者のおば依頼者の他に、被相続人の子依頼者の兄依頼者の兄弟依頼者の兄弟姉妹兄兄及び姉兄弟兄弟姉妹兄弟姉妹（3名）兄弟姉妹（代襲者含む）叔叔母叔父受遺者夫妹妻姉姉妹姪娘婿養子子子（依頼者のきょうだい）子ら孫孫6人弟息子２人（依頼者、相手方）次女次男母母弟甥義姉（養子縁組）義母被相続人から見て孫被相続人の兄弟姉妹の子被相続人の妻被相続人の子（ご依頼者様のご兄弟）被相続人の子（依頼者とはきょうだい）被相続人の子（依頼者とは異母きょうだい）被相続人の子（依頼者のおば）被相続人の親戚等被相続人の長男（依頼者の義兄）被相続人らの子（依頼者の叔母）被相続人両名の子複数認知していない子が一人いる配偶者配偶者と子数名配偶者及び子長女長男
争点	一次相続不動産不動産の売却不動産の評価不動産の評価額不当利得不当利得返還請求不法行為不法行為責任代償金の額等使用貸借使途不明金依頼者が被相続人のために支出した金銭の処理依頼者の親に対して行った被相続人の資金援助が特別受益となるか。借地権兄弟分割方法分配分配方法分配方法等単純承認各遺産の時価額の評価、誰がどの資産を取得するか等売却寄与分寄与分主張廃除事由建物数年前に亡くなった父の相続放棄をすることができるか否か数次相続熟慮期間を徒過しているが、相続放棄が認められるか熟慮期間経過後の相続放棄特別受益生前に引き出していた財産の返還が認められるか生前に被相続人が締結した養育費についての合意書の有効性生前の引出金の処理相手方が立て替えた葬儀費用や公租等を遺産から差し引くか否か相手方による遺留分侵害相続の有無相続人による被相続人のクレジットカード不正利用相続人の一部が行方不明であったこと相続人数相続動産相続放棄相続放棄（熟慮期間の起算点）相続放棄が認められるか相続放棄の可否相続放棄の意思表示の有無相続放棄の有効性（熟慮期間の起算点）相続放棄の熟慮期間相続放棄の熟慮期間が経過しているか相続放棄の熟慮期間の起算点相続放棄の熟慮期間経過後に申し立てた相続放棄相続財産相続財産の内容相続財産の有無相続財産の範囲相続財産の評価相続遺産相続開始前の相続分の同意について、どのように処理されるかという点相続開始後の不動産の保存に関する費用の処理祭祀の承継自宅の分割方法自宅不動産取得にかかる代償金被相続人が亡くなってから20年以上経過後の相続放棄の可否被相続人の生前における使途不明金被相続人名義の建物への無償での居住は、特別受益となるか被相続人名義預金の使途不明金認知症である被相続人の父について、相続放棄の手続きを行う調停遺留分減殺請求護士介入前は、長男が相続財産を独り占めしようとしていた財産貸金の処理等遺産の具体的な分配内容遺産の内容、総額遺産の対象財産の隠匿遺産の範囲遺産分割遺産分割に関する手続選択・海外送達の可否等遺産分割の方法や内容等遺産分割協議遺産分割協議のための後見人選任遺産分割協議の有効性遺産分割審判遺産分割方法遺産分割調停遺留分侵害請求遺留分侵害額遺留分侵害額請求遺留分減殺請求遺留分減殺請求権遺言の有効性遺言執行遺言書の検認遺言能力配分割合金額
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